「いま何時なの?」と目覚まし時計に手を伸ばした時、今まで経験したことない大きな揺れが起こった。
当時、私は岡山に住んでいたのだけど、洋服ダンスがぐらぐら揺れて今にも倒れてきそうな地震。
震度4だったけど、あんなに大きく長く揺れたのは初めての体験だったと思う。
思わず、まだ一歳になったばかりの娘の上に四つん這いに…
タンスが倒れてきても娘が下敷きにならないようにと、とっさの判断だったのかもしれませんが、冷静になって考えると私の身体が洋服ダンスを支えるなんて不可能なんだけど。
あれから19年。
見事に復興した阪神間は、人々の笑顔と豊かな緑・便利な暮らしが戻りました。
そしてあの時、地震に気づかず私の横ですやすや眠っていた娘は二十歳になり、お陰さまで1月13日に成人の日を迎えることができました。
「流行り」が嫌いで個性的な娘は髪の毛をショートカットにしてオールバックスタイル。
色々なことを大胆にやってしまう娘と衝突することが多く、成人したと言っても母親にとっては悩みが尽きないのが本音ですが…
私の知らないところできちんとご挨拶したり小さな親切する姿をそっと教えてもらえると、私が大切にしたい部分をしっかり理解してくれていると幸せを感じたりもします。
19年前のあの日、命がけで守りたかった小さな娘は優しく明るく健康に成長し、私の手元から巣立ってしまいました。
2月初めアメリカに旅立ちます(*^_^*)