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はじめまして!!ミナミナこと南方和美(みなかたかずみ)です。 ようこそ私の世界へ♡ このブログを通して私を知ってもらえたら嬉しい! 健康運動指導士・パーソナルトレーナーとしての私、主婦として母としての私、女としての私、色々な私を公開させてもらいます。 一緒に楽しんでいただけたら幸せです♡♡

2016年9月19日月曜日

太ももの裏側の話。

「私、太ももの裏が硬くて困っています」
「ハムがタイトなので前屈すると気を失いそうになります」
しょっちゅう聞こえてくる悩みの声。
悩みというよりコンプレックスに近い声かもしれません。

太ももの裏側=ハムストリングス。大腿二頭筋(外側ハムストリングス)と半膜様筋・半腱様筋(内側ハムストリングス)の総称です。

ハムストリングスという名前には由来があります。
ハムは食用のハムのこと!ストリングスは英語(複数形)で紐(ひも)のことです。
原意は「もも肉の紐」で、ハムを作るときに豚などのもも肉をぶら下げるために、これらの腱が使われたと言われています。

ハムストリングスが柔軟性を失い硬くなってくると骨盤が後ろに傾きます。
後ろに傾くことを骨盤後傾といい、その状態になると太ももの骨(大腿骨)は外側に捻れO脚になっていきます。

しだいに膝が前に出てくるので歩くと後ろに倒れそうになる。それを防ぐために肩を前に出して何とか自分なりのバランスを整えようとして歩行します。
また、足を後ろに蹴る力がなくなって歩幅が小さくなります。
腰に負担がかかりやすく腰痛の原因にもなります。
何よりも姿勢が悪く見えるのです。

日本人は骨盤後傾位の方がとても多い。これは長きに亘る生活様式のためという説があります。

欧米人・黒人の祖先は、狩猟民族でした。動物や魚、鳥を狩って食物としていたのです。
獲物を追いかけて早く走れるようにならなくてはなりません。言わずもがな、瞬発力が必要でした。
また、弓矢や槍などの狩りに必要な道具は「引く」動きが多い。
これらの動作は体の後ろ側の筋肉をよく使います。そのため背筋やハムストリングスが発達しやすい身体になったと言われています。

一方の日本人は弥生時代から脈々と続く農耕民族です。
畑仕事や田植えなどは前かがみになることが基本。体を「伸ばす」よりも「縮こまる」方が農作業には都合がよかったのです。
その結果、狩猟民族と農耕民族の間には「骨盤の傾き」という決定的な違いが現れました。
骨盤が前傾しているとハムストリングスが収縮して、早く走るのに不可欠な「蹴る」力が出しやすくなります。
ところが、素早い動きをする必要があまりなかった農耕民族(日本人)は、長い歴史の中で骨盤を後傾にする習慣を身につけてしまったという説があるのです。

根拠がない話ではないと私は思う。
生活様式や習慣は代々受け継がれていきます。子ども達は大人の姿勢をそのまま真似します。
「大人になると腰や背中が丸くなるのが普通」だと思っていませんか?
ハムストリングスが硬くなってしまったら伸びる力も発揮できません。
伸びない筋肉は収縮力も弱り本来持つべき筋肉の力も出すことができないのです。
この記事を読んでくださっている皆様、ハムストリングスのチェックしてみましょう(*^_^*)